戦の火種がくすぶる中、男色を好む作家、堂島のもとを訪れたのは儚げに傷を負った上位の軍人、神崎だった。 毎晩のように逢瀬を重ね、ひそやかで淫美な日々を過ごしていた。 しかし、戦争という漆黒が二人の淡い幸せに影を落としていき──。